予防歯科とは
最近は多くの歯医者さんが予防歯科の分野に力を入れるようになってきました。予防歯科には虫歯にかかってしまった患者さんが次に虫歯にならないよう、再発防止の指導をすること以外にもさまざまな取り組みがあります。例えば、定期歯科検診で虫歯の早期発見やブラッシングが行き届いていない場所がないか確認することも非常に重要な予防歯科の取り組みです。歯石の除去や定期的なクリーニングといった診療も、虫歯や歯周病のリスクを下げるのに非常に大きく貢献します。
一般歯科でも予防歯科の取り組みに力を入れるところが多数
歯医者さんの多くは虫歯治療にあたる「一般歯科」として運営されていますが、こうしたところでも予防歯科を重視しているところが少なくありません。最近はできるだけ「歯を残す」をコンセプトに治療を進める歯医者さんが多いですね。虫歯治療でもできるだけ歯を抜かないようにし、できるだけ長く自分の歯で生活できるよう面倒を見てくれます。ブラッシング指導などに力を入れる歯医者さんも多いです。学校などと連携をとり小さいお子さんにブラッシング指導してくれることもあれば、定期検診などで老若男女問わずブラッシングの仕方を丁寧にアドバイスしてくれることもあります。歯磨きの基本的なやり方を知っている大人の方でも、実際には上手に磨けていないというケースは決して少なくありません。子どものころに一度ブラッシングを教わっていても、当時と歯並びなども変化しており歯磨きで磨きにくいポイントが変化している可能性もあります。自分の歯磨きについて気になる方は、定期検診などで一度相談してみるのもいいでしょう。
予防歯科の歯科医も家庭での取り組みを重視
クリニックで多くの歯医者さんが患者さんの歯のために予防歯科の診療を進めてくれていますが、ほとんどの方が一番大切と話すのは家庭での取り組みです。患者さん一人ほとりが歯や歯茎の健康に関心を持ち、歯磨きや歯周病対策に熱心に取り組むことを多くの方が期待しています。とりわけ小さなお子さんを育てている家庭では、親御さんの意識がお子さんの歯の健康に対する関心を大きく左右するので親御さんの役割は重要ですね。お子さんの歯磨きを手伝ってあげることはもちろん、小さい頃から歯磨きの習慣をつけさせる手助けをすること大切です。歯の健康は口内環境によって損なわれることがあり、大人でも喫煙者などの方は注意が必要です。口臭などが気になってきた方は、併せて歯の健康にも気を配りたいですね。