距離感を保つのが難しい存在

歯科医院の中にはスタッフの一人として、歯科医師の奥さんが仕事をしていることがあります。
個人経営の歯科医院の場合、歯科医師の奥さんは院長夫人であり経営者でもあるため、接し方が非常に難しい相手と言えます。
歯科医療従事者や経験者なら知識を持っていますが、中には全く何の知識もない人もいます。
接するのが最も難しいのがこういうタイプの人で、仮に間違っていたとしても相手が相手なだけに注意することができません。
また同僚スタッフと同じように接しようとする奥さんもいますが、そこは必ず一線を画しておかなければならないと肝に命じておく必要があります。
何気なく言った一言がどのように取られるかは分かりませんし、そのまま歯科医師である院長の耳に入ることは必然だからです。

歯科衛生士に教えることも

院長夫人がいる歯科医院では受付業務を仕切っていることが多く、中には診療室内で行っていることにも口出しをしてくる人もいます。
特にすべてを牛耳っている奥さんの場合、相手が専門知識を備えている歯科衛生士であっても、セメントの練和方法を教えることもあるほどです。
歯科衛生士にすれば素人に教わるようなことではありませんが、そこは敢えてぐっと我慢するしかありません。
その反対に歯科治療に関することは何も分からないからと、逃げの一手を決め込む奥さんもいます。
ひたすら受付で会計と予約を取ることに専念していますが、治療の内容が分からないためとんでもないところにとんでもない予約を入れることもしばしばです。
しかしスタッフが口出ししようものなら虎の威を借る狐のごとく、院長が飛び出してくることもよくあります。
そのせいで予約時間より早めに来院したにもかかわらず、長時間待たされる患者さんがいるのもこのような歯科医院の特徴です。

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スタッフからの信頼が得られない経営者

例えば同じミスをしても奥さんには注意をしないのに、スタッフには厳しく指導する歯科医師がいます。
まさかそんな内輪贔屓をすることはないだろうと誰もが思うものですが、実は仕事を離れれば恐妻家であるということも多いのです。
特に一緒に仕事をしている歯科医師夫妻の場合、仕事でいざこざが起きるとそのまま家庭に持ち込むことになるため、敢えて注意することを避けていると考えられます。
当然のことながらこのような歯科医師や奥さんはスタッフから信頼されることはなく、スタッフを大切にするという意識の低さが見て取れ場合もよくあります。