虫歯や口の中の状態を確認できます

レントゲンとは、対象となるものに電磁波の一種であるエックス線(X-ray)を照射し、物体の内部の状態をチェックする撮影手法です。歯科治療を行う際には必要に応じ、レントゲン撮影をすることで患者さんの口の中の状態をより詳細に確認することができます。口の中を撮影した写真(口腔内画像)は正確な診断を行うためには欠かせない要素のひとつです。虫歯は症状が進んで大きく黒い穴が歯に開いている状態なら外側から目視で確認できますが、エナメル質の穴が小さく歯の中で広がっている虫歯は外側から見ただけでは中の様子を確認できません。そのようなケースではレントゲンやCTなどの撮影機器を使って画像に写し出すことで虫歯の有無を調べることができます。

歯科用レントゲンの種類

現在、歯科医院で用いるレントゲンには大きく分けてパノラマレントゲン、デンタルレントゲンの2種類があります。パノラマレントゲンは名前のとおり、口の中全体をレントゲンで撮影できるのが特徴で、日本国内の歯科医院における普及率はおよそ95%となっており、ほぼすべての歯科医療機関においてパノラマレントゲンが使われています。パノラマレントゲンは歯と骨の様子をチェックできますが、画像からもたらされる情報はあくまでも大まかなものとなり、画像の鮮明度においてはデンタルレントゲンよりも劣ってしまいます。それに対し、デンタルレントゲンはパノラマレントゲンと異なり、口の一部分を鮮明に写しだすのが特徴です。デンタルレントゲンは現在の日本の歯科医院のほぼ100%、すべての歯科医療機関に導入されています。部分的に詳細な情報を得られるデンタルレントゲンは細かい部分の画像を確認するのに適しています。

レントゲンの短所

パノラマレントゲンは広い範囲にわたって歯とあごの骨の状態を確認できるほか、デンタルレントゲンは部分的にではあるものの歯とあごの骨の詳細な状態を確認可能です。しかし、レントゲンはその機器の性質上、平面的(2D)にしか情報を撮影できず、物の厚みや奥行きなどの立体的な画像は写しだすことができない、というデメリットがあります。立体的な画像で対象の箇所を確認したい場合には、立体的(3D)での画像を写しだせるCTが適しています。現在ではCT撮影ができる歯科医院もじょじょに増えてきています。とは言うものの、歯科用のレントゲンから得られる情報は多いため、レントゲンはダメでCTが良い、と断言することはできません。そのときどきの必要に応じて撮影機器を使い分けるのが良い選択肢となります。

文京歯科医院は茗荷谷にある歯医者です