世界初の歯医者は古代エジプトで誕生
歯医者の歴史はおよそ7千年前の古代エジプトまで遡り、虫歯について記述がある旧石器時代の粘土板がエジプトで発見されています。この頃の治療にはヒヨスと呼ばれるユーラシア大陸原産の有毒な植物が用いられていたようです。そこから2400年が経過した頃のエジプトでは、ヘイジラという人物がファラオに仕えていました。そのヘイジラこそが世界初の歯医者だといわれています。彼の墓からは古代エジプト文字が彫られた木製パネルが発見されており、それを有識者達が解読した結果「王の親友、偉大な歯医者」と彫られている事が判明しました。その為、世界初の歯医者としてヘジラの名が挙がるようになりました。
そよ風歯科医院は秩父市内で活動している歯医者です
日本初の歯医者が明治時代に誕生
日本初の歯医者として名前が挙がるのが小幡英之助です。1875年に行われた医術開業試験に小幡英之助は「歯科専門」として初めて受験し、見事合格を果たしました。この年以前までは歯科を専門とした医術開業試験は行っていませんでしたが、西洋歯科医学を学んでいた彼からの申し出により歯科専門の医術開業試験を行う事となったようです。それに合格した事により彼は日本で初めて歯科医師としての免許を取得し、日本初の歯医者として名前が知られるようになりました。出生地の大分県では栄誉を称えて銅像が建てられています。ちなみに「歯科」という言葉を作り出したのも小幡英之助だといわれています。
進化し続ける歯医者の姿
日本初の歯医者誕生から数十年が経ち、昭和の時代に入ると歯医者の形も現代に近づいてきました。4〜5年だった歯学教育も第二次世界大戦後には今と同じく6年制になりました。昭和から平成へと時代が流れるにつれて、医療技術の進歩や家庭での予防意識意識が高まっていきました。厚生労働省が3歳児を対象にした調査では、昭和60年に1人あたり平均2.9本あった虫歯が、平成10年になる頃には1人あたり平均1.8本にまで減少したとする調査結果も発表されています。
現代では、日々進化するテクノロジーによって最新の医療機器が次々と現れ、技術の進歩にも目を見張るものがあります。歯医者自体も一般歯科だけではなく、審美専門、小児専門、矯正専門、歯周病専門など専門技術に特化した歯医者が多数存在するようになり、自身に合った最適な治療や施術を受ける事が可能となりました。数千年を経て今なお歯医者は進化し続けています。