子どもの口臭の主な原因

年齢を重ねるに連れて口臭が強くなることもありますが、子どものうちから口臭が気になるという親の意見も見られます。子どもの口臭の主な原因には、しっかりと歯磨きを行わないことと口呼吸が挙げられます。口呼吸で口内が乾燥すると、唾液による殺菌効果が薄れ、細菌感染を防ぐ扁桃の働きが弱まってしまいます。その結果、細菌が増えることによりガスのような口臭の原因となる物質が作られてしまうのです。
また、病気が原因で引き起こされることもあります。アデノイド増殖症という鼻の奥にある咽頭扁桃(アデノイド)が肥大する病気や、アレルギー性鼻炎による鼻詰まりで口呼吸を引き起こす場合に口臭を出すこともあります。
これらの病気は親が判断するには難しいので、症状が思い当たる場合はすぐに病院で診断してもらう必要があります。口臭の原因を突き止めることができれば、医師の適切な処置で口臭を防ぐことができるでしょう。

口臭の予防方法

毎回の食後にしっかりと歯磨きを行えば口臭を軽減させることができますが、子ども1人ではなかなかうまく行うことができないのが実情です。1人で磨けるようになったとしても、小学校低学年までのうちは親が付き添ってサポートしてあげると良いでしょう。
磨く様子を観察して子どもだけでは歯磨きが不十分だと感じたら、親が仕上げ磨きを行うことで、子どもはブラッシングの正しい方法を知ることができます。
また、歯だけはなく舌を綺麗にしておくことも口臭予防をする上で重要です。口臭の原因となる舌に付着した舌苔を取り除く舌クリーナーや舌ブラシを使い、優しく取り除いてあげましょう。慣れてきたらブラッシング同様、子どもが率先してできるようにすることが望ましいです。

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歯磨き以外の口臭対策方法

口呼吸による口臭を防ぐ方法として簡単に行えることをご紹介しましょう。1つ目はガムを噛むことです。ガムを噛めば唾液の分泌が促進され、口臭を防ぐことにつながります。ただし、ガムを喉に詰まらせる恐れのある幼い子どもには向いていない方法です。
2つ目は就寝時に仰向けに寝る方法です。うつ伏せの状態で寝かせると鼻が塞がれるためどうしても口呼吸になってしまうことがあります。そうならないためにも仰向け寝を習慣化させましょう。
3つ目は食生活を改善する方法です。昨今では洋食が中心の家庭もあるでしょう。しかし、和食は洋食よりも食物繊維が豊富に含まれているため、自然と咀嚼回数が増えます。噛むことで唾液が分泌されるため、口臭を防ぐことにつながるのです。
このように、普段の生活を少し変えることで口臭は自然と抑えられるようになるでしょう。また、口臭を防ぐことは口の中を清潔な状態に維持することにも関わってくるため、虫歯予防にもなります。簡単な方法なので普段の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?