非定型歯痛はどんな原因で現れるのか?

非定型歯痛の原因はいくつか種類があり、筋膜性歯痛や神経障害性歯痛、神経血管性歯痛、上顎洞性歯痛、心臓性歯痛、特発性歯痛、精神疾患もしくは心理社会的要因による歯痛という風に分けられます。歯痛の種類ごとに原因は異なっており、咬筋や側頭筋の痛み、三叉神経に障害が原因の痛み、心臓の病気を患っている人が感じる歯痛など多種多様です。特発性歯痛はどの原因にも当てはまらない歯痛のことを指し、原因が特定できない場合は特発性歯痛だと診断されます。

非定型歯痛の治療方法

非定型歯痛は治療の期間が長くなる傾向があり、数年かかってしまう可能性もあります。原因がたくさんあるので、正しく治療するためには原因を追究しなければなりません。正確な原因を突き止めるまでに時間がかかる可能性があり、また治療方法によっても長期化する可能性があります。
主な治療法は薬物療法やレーザー治療、電気療法などを取り入れるケースが多いです。薬物療法では歯痛を起こしている原因(頭痛の場合は頭痛薬、上顎洞の炎症の場合は抗菌薬、精神疾患の場合は抗うつ薬など)となる病気を改善するための薬を服用しています。筋肉や筋膜に原因がある場合は、麻酔により痛みを軽減していきます。
非定型歯痛の原因が精神疾患だと分かった場合は、心療歯科の受診も検討も必要となるでしょう。心療歯科では歯の治療と同時に、精神疾患の治療も行えるので、精神疾患が原因となる非定型歯痛の治療には最適と言えます。

shika-yamaguchi.com

こんな症状が出たら非定型歯痛かも・・・

非定型歯痛は口腔内に異常がなくても痛みを感じることがあります。これから紹介するポイントに当てはまる場合は非定型歯痛の可能性があります。顔面痛を伴っている、激しく痛むタイミングがある、歯医者で治療をしても治らない、治ったと思っても痛みが再発する、冷たい水を飲んでも痛みを感じない、歯医者に行くと痛みがひどくなってしまう、はっきりとした原因が特定できないといった状態であれば非定型歯痛を疑いましょう。
非定型歯痛の原因は色々とあるため、判断は非常に難しいとされています。また、非定型歯痛に関する知識を持つ歯医者も多くはないため、誤診されてしまう可能性もあります。しかし、放っておけば苦痛が続くだけなので、悩む前に歯医者を受診しましょう。可能であれば非定型歯痛の治療実績を持つ歯医者を受診することをおすすめします。