性能が上がっているレントゲン撮影

昔はフィルムで撮影していた歯科医院のレントゲンは、今ではほとんどがデジタル化されています。
そのため撮影時間も短時間で済みますし、レントゲン写真も1分とかからないうちにモニターに映し出されます。
歯科医院によってはタブレットにレントゲンを映し出し、患者が手に取って見られる状態で説明を行うようにしているところもあります。
また従来はモノクロでしか見ることが出来なかったレントゲン写真は、様々な色調に変えることも可能です。
モノクロでは分かりづらい場合でも色調を変えれば容易に判別することができ、患者への説明に大変役立っています。
このように歯科医院でのレントゲン写真は、以前とは格段に性能が上がっているのです。

初診時に行われるパノラマ撮影

初めて受診するときや、1年以上受診期間が空いた場合、歯科医院では口腔内全体を映し出すパノラマ(オルソパントモ)写真撮影を行います。
パノラマ写真のメリットは虫歯の発見だけでなく、歯を支えている歯槽骨の状態も確認することができるという点です。
歯だけでなく顎の骨の減り具合や、目の下にある空洞に膿が溜まっていないかも見ることができます。
珍しい症状としては時々歯槽骨の中に、丸い歯の形をしたようなものが見つかることがあります。
これは歯牙腫(しがしゅ)と呼ばれるもので、大人になってからできることが多いものです。
歯牙腫そのものは特に悪いものではありませんが、どんどん大きくなっていくようなら外科的な方法で取り除くことも考えなければなりません。
そのためには定期的にパノラマ撮影を行う必要があり、変化していないかどうか診察を受けることが大切です。
このようにたった1枚のパノラマ写真の中に、歯に関する様々な情報が詰まっています。
歯科医院でパノラマ撮影を行ったことがない人は、ぜひ一度きちんと写真での診断を行ってもらいましょう。

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撮影後の説明で歯科医師の人柄が判断できる

レントゲン撮影を行った後は、必ず何がしかの説明が行われるはずです。
そのためにレントゲンを撮影するわけですが、中には特に異常が認められない場合説明を省略する歯科医師もいます。
歯科医師にとってはさして説明する事柄がなかったとしても、患者としては何の説明もされなければ大いに不安になるものです。
またレントゲンは左右が逆に写ることを告げずに説明したり、患者からいちいち聞かれなければ説明しないような歯科医師は、歯科医師としての責任をきちんと果たしていないと考えていいでしょう。
レントゲンの説明を行うときは、ある意味では歯科医師の人柄を判断できる絶好のチャンスと言えます。