なぜ歯が浮いたような感覚になるのか?

歯が浮いたような感覚や違和感に悩んでいませんか?歯が浮く感覚はしばらくすれば治るものが多いですが、感覚が続く人の中には歯の大きな病気が隠されている可能性もあります。ここでは歯が浮いた感覚になる理由について解説していきます。
歯が浮く感覚になる原因は、歯根膜という歯の根の周りの繊維に異変が起きているからです。歯や歯を支える骨である歯槽骨をつなぐ歯根膜は、歯の安定を保つクッションのような役割を持ちます。歯根膜は食べ物の硬さや柔らかさを判断してくれる役目もあり、食事をする上で非常に重要なものです。歯が浮いたような異変を感じたら、早めに治療が望ましいです。

歯が浮く感覚になる原因とは?

歯が浮いたような感覚になる原因にはいくつかあります。1つ目は歯周病です。歯に歯垢が溜まることによって起きる歯周病は歯茎の病気で、放置し進行すると歯が浮いた感覚になるだけではなく歯の根元がどんどん劣化し、最終的には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
2つ目は根尖病巣です。虫歯を放置することにより進む根尖病巣は、虫歯菌が歯の神経にまで到達し歯の根元まで侵食していくと、歯根膜の近くで炎症が起きます。炎症が起こることで歯根膜の内側に腫れが生まれ、歯が押し出されているような感覚を感じてしまうのです。
3つ目は歯根のう胞です。歯根のう胞とは根尖病巣がさらに進んだ状態で、歯根膜の炎症による腫れだけではなく膿みも出てくる症状です。根尖病巣だけでは歯が浮いた感じにならなかった人も、歯根のう胞の発症で歯に違和感を覚える人はたくさんいます。
どの病気も治療で治すことは可能ですが、進行状況が進み非常に悪い状態であると抜歯が必要になります。毎日きちんと歯磨きでケアをして歯垢が溜まらないようにすることが、歯の病気の予防で最も重要と言えます。

疲れやストレス、習慣なども歯が浮いた感覚になる原因

歯が浮いたような感覚は歯や歯茎の病気が原因だけで歯ありません。疲労やストレスを感じると人間は全身のリンパ液の流れが悪くなり肩こりや頭痛、だるさなどの症状が起きます。さらに歯根膜部分の血管にも不調が起き、歯が浮いた感覚を与えます。疲れを溜め込まないように、しっかりと休息を取ることを大切に生活していきましょう。
また、食いしばりが習慣になっている方も歯が浮いた感覚になることがあります。食いしばりにより歯に大きな圧力をかけ続けてしまうと、歯根膜に負担をかけて炎症を起こしてしまいます。歯が浮く感覚だけではなく噛んだ時に痛みも発生します。仕事や運動で力が入り思わず食いしばりが起きてしまう方は、食いしばりを意識して過ごすようにしましょう。改善できない場合は、マウスピースを使用して歯に圧力をかけないようすることもできます。

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