日常のケアの重要性

歯の健康に関して、厚生労働省および日本歯科医師会は「8020(ハチマルニイマル)運動」というものを推進しています。この「80」は日本人の平均寿命を示し、「20」は固い食べものでも問題なく咀嚼が可能な歯の本数を示します。つまり、「一生にかけて自分の歯で食事ができる状態の維持を、社会全体で目指していく」という運動です。
歯の健康を長いあいだ保つには、常日頃から歯のケアを適切にすることが必要です。現代では歯のケアのためのさまざまな道具が充実しており、それらを利用することで歯や口内のトラブルを予防していくことができます。

どんな道具があるのか

容易に手に入り、一般的な利用が可能なケア用品は様々なものがあります。歯ブラシ:ブラシや柄に工夫や特徴があるものが多く、歯磨きの仕方によって自分に合うものを選ぶことが重要です。ブラシの固さは、歯茎を傷つけないように「ふつう」か「やわらかめ」を選んだほうが良いとされています。
マウスウォッシュ:食べかすや歯の汚れを洗い流すことが主な目的ですが、殺菌効果によって口臭予防も兼ねています。歯磨きの後に使うことが基本です。また薬用のものは有効成分を洗い流さないように、使用後に水ですすがないようにします。
デンタルフロス:歯ブラシでは届かない歯の間や、歯と歯肉の間に残る歯垢を除去するための糸状の道具で、多くはポリエステルなどでできています。歯間ブラシというものもあり、使用する場所によって使い分けます。
ガム・タブレット:外出中などで歯磨きが出来ないときに代用する、簡易的なものです。歯ブラシなどに比べると汚れを落とす能力は低いです。
歯磨き粉:口臭予防、歯周病予防、ホワイトニングなど様々な目的にあったものがあります。目的に合ったものを選びます。
プラークチェッカー:歯科医院で歯磨き指導や歯垢除去の際に使う道具ですが、市販もされている薬品です。歯垢を着色することで、磨き残しがないか確認することができます。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

虫歯・歯周病の原因である歯垢は除去しきることが理想ですが、自分自身で行うことはなかなか困難です。そういったセルフケアの出来ない部分について、歯科医などがサポートするものをPMTCといいます。自分の目で見ることが出来ない歯の裏側の汚れなどを、専門的な機械を使って清掃していき、最後に高濃度のフッ素を使用することで菌の繁殖を抑える処置をします。
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